投資入門

日本に「富裕層」はどれだけいるの?

「富裕層」の定義

資産が幾らになれば「富裕層」といえるか?実は明確な定義はないようです。
NRI(野村総合研究所)が発表している統計値では、金融資産が1億円以上ある世帯を「富裕層」と定義していますので私もその定義で話をすすめることにします。
まず、こちらの図が日本の世帯別資産の現状です。

日本の「富裕層」は2.4%


2019年時点では「富裕層」と「超富裕層」を合計すると132.7万世帯あり、日本の全世帯数(約5,200万世帯)の2.6%に相当します。ざっくりいえば、40世帯に1世帯が「富裕層」ということですのでかなり日本も豊かになってきたと考えるべきか、それとも、(たった2.6%しか富裕層がいない)と考えるべきか、判断に迷うところです。

ちなみにアメリカは日本より貧富の差が激しいわけですが個人資産100万ドル(1.16億円)以上を「ミリオネア」と呼んでいます。日本の富裕層に該当するアメリカの「ミリオネア」は人口の10%いるそうです。このデータは『その後のとなりの億万長者』のなかで、2017年時点で9.5%のミリオネアがいると記載があったものから推計したものです。

さて、日本のピラミッド分類に目を戻しましょう。見逃してはならない点は「マス層」です。世帯金融資産3,000万円未満の「マス層」が世帯の75%以上を占めているのです。従ってこのピラミッドのイメージは「マス層」の部分をもっと大きく表示しないと実態を見誤る可能性がありますね。

増えている「富裕層」

NRIのこちらのデータも見逃せません。「富裕層」と「超富裕層」が調査のたびに増えているということ。これは世帯金融資産が相続されていくごとに徐々に資産が増加していっているとみるべきで、ごく自然なことでしょう。

どうしたら「富裕層」になれる?

さて、一番気になるのはどのようにしたら「富裕層」になれるのかということです。それはどうしたら成功できますか?といった類いの疑問に似ていますが、テーマがお金に絞られているだけに話は分かりやすいと思います。

どうしたら「富裕層」になれるのか。そのために私たちは何をすべきか、あるいは、何をすべきでないかをこのブログのメインテーマとして考えていきたいと思います。