厚生労働省「国民生活基礎調査」にある所得額別貯蓄額は次のような結果でした。
このデータとあなたの現状と対比することで相対的にあなたがお金持ちか否かが判断できるようになります。

あなたはこのデータをご覧になって何を感じましたか?
所得額と貯蓄額との間には相関関係があるという当然の結果がここでも確認できるわけですが、私は別のことにも気づきました。
それは所得額が低くても貯蓄額が多い人が実在するということ。所得が100万円未満でありながら1,000万円以上の貯蓄がある人が10.3%あることに驚いたわけです。
同時に、所得が1,000万円以上ありながら貯蓄がない人が4.5%もいることや、2,000万円以上の高所得者の3.2%が貯蓄ゼロという現実です。蓄財を成功させるには、所得を増やすこと以外の要素、つまり本人の意思と習慣があるというも見せつけられた気分です。
生活に余裕はありますか?と聞かれたら
あなたの生活状況について、「大変ゆとりがある」「ややゆとりがある」「普通」「やや苦しい」「大変苦しい」の5択で回答するならあなたはどうされますか。
昭和61年以降3年おきのデータがこちらにあります。

1986年(昭和61年)では「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計が40.9%だったのに対し、最新の2019年(令和元年)では54.4%と大きく増加しています。私たちの生活意識がこの30年で大きく劣化してしまったわけですが、それは日本の国力低下と密接な関係がありそうです。GDPは諸外国に抜かれ、日本人の平均所得もこの30年間まったく増えていません。グラフにしたものがこちらです。
